うすだ内科クリニック頭痛・めまい・しびれの専門医による診療

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もの忘れ

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認知症とは

もの忘れ

認知症は年々増加傾向にあり、その最も多い原因はアルツハイマー病です。
もの忘れがあらわれ、何度も同じことを言ったり尋ねたり、洋服がうまく着られなくなるなど普段出来ていたことができなくなる。また、よく知った場所で道に迷う、落ち着かなる、他愛なことで怒るなど、以前にはなかったような性格変化を認めたりします。
ご家族や身近な方で、もの忘れが目立って変だなと感じることはありませんか。 もしかしたら、それが「認知症」のサインかも知れません。認知症は早めに対応することで、症状を改善させ進行を遅らせることができます。
早期診断・早期治療が重要で、何よりも放置しないことです。

下記の「早期発見の手がかりとなる症状」は家族や周囲のひとが気づいて認知症診断のきっかけとなる症状です。

認知症早期発見のポイント!
  • 何度も同じことを言ったり尋ねたりする
  • 物の名前が出てこなくなった
  • ささいなことで怒りっぽくなった
  • 物の置き忘れや仕舞い忘れが目立つ
  • だらしなくなる
  • 新聞・雑誌などを読まなくなる
  • ものごとへの興味や関心が低下した
  • 外出をしなくなった
  • 物を失くしやすくなる
  • 簡単な計算間違えが多い
  • 夜中に急に起きだして騒いだ

なお、うつ病や慢性硬膜下血腫は認知症に似た症状を生じることがありますので鑑別診断が必要です。

MCIスクリーニング検査

MCI=軽度認知障害は認知症を発症する一歩手前の状態を指します。 最近の研究で、MCIの段階で症状に気づき適切な予防することで、その後の進行を抑える可能性があるとわかってきました。
検査会社のホームページに詳しく書かれております。事前に、検査内容、目的をご理解した上での検査をお願いいたします。

  • 検査方法:採血
  • 料金:25,000円
  • 結果が出るまで2〜3週間程度

認知症の治療

認知症は根本的に治すことが難しい病気ですが、症状の進行を緩やかにする薬や、生活支援・環境調整により、QOL(生活の質)を保ちながら生活することが可能です。
主な治療には以下があります。

  • 薬物療法:アルツハイマー型認知症に対しては、コリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジルなど)やNMDA受容体拮抗薬(メマンチン)が使用されます。
  • 非薬物療法:認知症予防プログラム、リハビリテーション、認知トレーニング、音楽療法、回想法などがあります。
  • 家族支援・介護支援:ケアマネジャーや地域包括支援センターによるサポートも重要です。

認知症の検査

認知症が疑われる場合、以下のような検査を行います。

  • 問診・診察:生活の様子や症状について詳しく伺います。
  • 認知機能検査:長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)やMMSEなどを用いて、認知機能の評価を行います。
  • 画像検査:頭部MRIやCT検査により、脳の萎縮や病変の有無を確認します。
  • 血液検査:甲状腺機能やビタミン欠乏など、他の病気との鑑別のために行います。

認知症の予防

現時点で確実に認知症を予防できる方法はありませんが、以下の生活習慣の改善が発症リスクを下げる可能性があると、国内外の研究で報告されています(※WHO認知症予防ガイドライン、厚生労働省報告等に基づく)。

  • 適度な運動(ウォーキング、体操など)
  • バランスの取れた食事(地中海式・和食など)
  • 社会的交流(地域活動への参加など)
  • 禁煙・節酒
  • 高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病の適切な管理
  • 認知的活動(読書、計算、手芸など)

認知症を診る主な診療科

1. 神経内科(脳神経内科)

主に中枢神経系の疾患を専門とする科です。
認知症の原因疾患(アルツハイマー型、レビー小体型、脳血管性など)の鑑別診断、画像検査や神経学的診察に強みがあります。

2. 精神科・老年精神科

認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)(幻覚・妄想・不安・徘徊など)への対応が得意です。
ご本人や家族への精神的サポート、環境調整、非薬物療法などを行います。
老年精神科は高齢者の心の問題に特化しています。

3. もの忘れ外来(認知症専門外来)

医療機関によっては、複数科の専門医が連携して診療する「もの忘れ外来」が設置されています。
初期診断から治療、介護・福祉サービスへのつなぎまで、トータルなサポートが受けられることが特徴です。

4. 脳神経外科

頭部CT・MRIの評価、脳血管障害(脳出血・脳梗塞など)が原因の認知症に対応。
正常圧水頭症など外科的治療で改善するタイプの認知症の評価・治療も行います。

5. 内科・総合診療科・高齢者医療科

認知症に合併する生活習慣病(糖尿病、高血圧など)の管理。
総合的な視点で、ご本人の身体・生活状況に合わせた診療を提供。
地域のクリニックやかかりつけ医として、初期相談や継続フォローを担うことも多いです。

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