うすだ内科クリニック頭痛・めまい・しびれの専門医による診療

京王線・井の頭線「明大前駅」から徒歩3分
WEB予約はこちら

うすだ内科クリニック頭痛・めまい・しびれの専門医による診療

求人
募集
MENU

ふるえ

Special outpatient

スムーズにご案内インフルエンザ予防接種

ふるえ

ふるえは医学的に振戦(しんせん)と呼ばれ、身体が自分の意思とは関係なくリズミカルに動いてしまう状態を指します。ふるえが起きる代表的な病気としては、生理的なふるえ、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、アルコール依存症、脳血管障害の後遺症、パーキンソン病、原因がはっきりしない本態性振戦などがあります。他にもカフェイン、薬物の過剰摂取によってもふるえが生じることがあります。
それぞれ症状が異なるため、ふるえの種類をきちんと把握することが大切です。

診療の流れ

  • 医療面接(問診)
  • 一般内科検査
  • 神経診察
  • 病巣診断
  • 治療

主な検査

MRI・CT検査

症状の原因を詳しく調べるために、MRI検査が必要です。脳の状態を画像で確認できるので、出血・腫瘍・炎症・梗塞などがないか判断できます。

採血検査

お薬による治療を始める前後には、肝臓や腎臓の働きなどを血液検査で確認することが大切です。これは、副作用の予防や、薬の影響を適切に評価するために行います。

神経学的検査

脳、脊髄、神経、筋肉の機能を評価する検査です。頭痛、めまい、しびれなどの症状がある患者に対して、意識状態、言語、脳神経、運動機能、感覚機能、反射、協調運動、歩行などを総合的に評価します。

ふるえの精密検査(大きな病院で行うことが多いもの)

手や体のふるえは、原因によってさまざまです。症状が強い場合や、原因を詳しく調べる必要がある場合は、大学病院や総合病院などで以下のような精密検査が行われます。

神経機能検査
  • 神経伝導検査(NCS):手足の末梢神経の働きを調べます。
  • 筋電図(EMG):筋肉や神経の異常を評価します。
  • 自律神経機能検査:血圧や脈拍、発汗の変化を測定し、自律神経の働きを確認します。
脳血管・血流検査
  • 脳血管造影:脳の血管の状態を詳しく調べます。
  • 脳血流検査(SPECTなど):脳の血流や代謝の異常を評価します。
遺伝子検査(必要に応じて)
  • 家族性のふるえ(本態性振戦など)が疑われる場合に行われることがあります。

振戦の種類と特徴例

振戦の種類 主な特徴・症状例
生理的振戦 健康な人にもみられる軽いふるえ。疲労・空腹・ストレス・カフェイン摂取などで強くなることがあります。
本態性振戦 明確な原因がない慢性的なふるえ。手や頭、声がふるえることが多く、動作時に目立つ(字を書く、コップを持つなど)。
パーキンソン病による振戦 安静時に手がふるえるのが特徴で、動き出すと一時的におさまる。片側から始まり徐々に広がる傾向があります。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病) 細かく速いふるえ。体重減少、動悸、発汗などの甲状腺ホルモン異常の症状を伴うことがあります。
アルコール関連振戦 長期のアルコール依存や急な禁酒後に発生することがあり、手の粗いふるえが目立ちます。
脳血管障害後の振戦 脳梗塞・脳出血などの後遺症として起こる。発症部位や範囲により、不規則なふるえが手や足などに現れることがあります。
薬剤性・中毒性振戦 一部の向精神薬、気管支拡張薬、カフェイン過剰、薬物乱用などが原因。薬の中止・調整で改善することが多いです。

主な診療科

手や体のふるえは、原因によってさまざまな診療科で対応されます。症状や伴う症状に応じて受診する科を選ぶことが重要です。

1. 神経内科
  • 対象:手足のふるえ、歩行障害、しびれ、頭痛、認知症の症状など
  • 対応:パーキンソン病、脳卒中後遺症、手指振戦(本態性振戦)など神経系の異常を精密に診断・治療します。
  • 検査例:神経学的診察、MRI、神経伝導検査(NCS)、筋電図(EMG)
2. 脳神経外科
  • 対象:脳腫瘍や脳血管障害による震え、頭部外傷後の症状
  • 対応:必要に応じて外科的治療や専門的な画像検査を行います。
  • 検査例:CT、MRI、脳血管造影
3. 内科
  • 対象:甲状腺機能異常や低血糖、薬の副作用による震え
  • 対応:血液検査やホルモン検査を行い、内科的治療を行います。
4. 整形外科
  • 対象:関節や筋肉の問題による震え
  • 対応:関節リウマチや筋疾患などによる震えの評価と治療
5. 心療内科 / 精神科
  • 対象:ストレスや不安、パニック発作に伴う震え
  • 対応:心理的要因が関与している場合、カウンセリングや薬物療法で症状を緩和
pagetop